2016年6月5日日曜日

漢検1級漢字は世の中で使われていないので覚える必要はないのか?

こんにちは

 今,諸橋轍次の中国古典名言事典を読んでいる.これも漢字検定1級のテスト対策.
 
 私は用事があり,6月の漢検は受けない.10月に受ける予定である.それに向けてやっている.

 思う所あり,意見を述べる.

 漢検1級に出てくる漢字は確かに難しく,見慣れないものが多い,というか,見慣れないものが殆どである.

 「世の中で使われていない」というのは,その通りである.

 中国古典名言事典 宋名臣言行録に以下の文が出て来た.

 

 この中で,「成毀」という言葉.

 「毀」は常用漢字にはない.故に,「成毀」ということばは,日常生活や目に触れるものには,まず出て来ない.

 「毀」は漢検1級出題漢字である.



 だから,使わなくても良い,という意見がある.それは正しい.

 しかし,このような言葉を覚えて,使って行くと,文章力,知識量がそうでない人より格段に増えて来る.

 取得する知識に限界はないだろう.また,限界を作る必要もない.

 一国の言語政策で,「常用漢字」を定めていくのは一つのやり方であろう.

 しかし,それに縛られる必要もない.

 余裕のある人は,どんどん漢字や言葉を覚えて,己の言語能力を容赦なく高めて行くことに躊躇い(ためらい)を持つ必要はないだろう.

 まあ,三線に例えるならば・・・・

 越城のような曲.長くて重たい曲はあまりライブでは唄われない.ライブまで行かなくても,宴会や人前ではあまり唄われないようだ.
 
 コンクールのおりには,たくさんの受検者が石垣島に集まることになる.夜には例によって飲み屋さんに出かけるのであるが,そこで,この越城を唄った人がいて,お店の人から顰蹙を買ったという,嘘かホントか分からないような話もある.

 まあ,余談が長くなってしまったが,人前で唄う機会があまりないから,越城 は練習しなくても良いのか,と言われたらそうではあるまい.

 八重山古典民謡を真剣に志すのであれば,やはり外せない曲だと思う.
 
 漢検1級の漢字もこれと同じである.勉強しなくても良い,などという理屈があろうはずがない.


諸橋轍次著 中国古典名言事典

漢検1級の漢字なんか世の中で使われていない?

こんにちは

 今,諸橋轍次の中国古典名言事典を読んでいる.これも漢字検定1級のテスト対策.
 
 私は用事があり,6月の漢検は受けない.10月に受ける予定である.それに向けてやっている.

 思う所あり,意見を述べる.

 漢検1級に出てくる漢字は確かに難しく,見慣れないものが多い,というか,見慣れないものが殆どである.

 「世の中で使われていない」というのは,その通りである.

 中国古典名言事典 宋名臣言行録に以下の文が出て来た.

 

 この中で,「成毀」という言葉.

 「毀」は常用漢字にはない.故に,「成毀」ということばは,日常生活や目に触れるものには,まず出て来ない.

 「毀」は漢検1級出題漢字である.



 だから,使わなくても良い,という意見がある.それは正しい.

 しかし,このような言葉を覚えて,使って行くと,文章力,知識量がそうでない人より格段に増えて来る.

 取得する知識に限界はないだろう.また,限界を作る必要もない.

 一国の言語政策で,「常用漢字」を定めていくのは一つのやり方であろう.

 しかし,それに縛られる必要もない.

 余裕のある人は,どんどん漢字や言葉を覚えて,己の言語能力を容赦なく高めて行くことに躊躇い(ためらい)を持つ必要はないだろう.


諸橋轍次著 中国古典名言事典