鉄桶水を漏らさず
てっとうみずをもらさず
防備や団結が堅固で,つけいるすきがないことのたとえ。
鉄桶水を漏らさず(てっとうみずをもらさず)
鉄製の桶のように、少しのすき間もないようす。
桑楡且に迫らんとす
ソウユマサニセマラントス
桑楡且に迫らんとす(そうゆまさにせまらんとす) 夕日が桑や楡(にれ)の上に掛かることから、人生の晩年が迫ることを喩える。死期が次第に近付き迫ってくること。
湯の辞儀は水になる
ゆのじぎはみずになる
湯にはいるとき,互いに遠慮して譲り合えば,せっかくの湯も水になってしまうように,遠慮するのも時と場合を考えなければいけない。
湯の辞儀は水になる-湯に入る時、互いに遠慮してゆずり合えば、 せっかくの湯も水になってしまうように、 遠慮するのも時と場合を考えなければいけない。 遠慮も度が過ぎると、かえって失礼.
じ‐ぎ【辞宜/辞儀】
2 遠慮すること。辞退すること。
「学文(がくもん)せぬの、手習ひせなんだのと、―する事はない」〈松翁道話・一〉
「学文(がくもん)せぬの、手習ひせなんだのと、―する事はない」〈松翁道話・一〉
じぎあい【辞宜合ひ/辞儀合ひ】
乳狗虎を搏ち伏鶏狸を搏つ. にゅうくとらをうちふくけいりをうつ.
乳飲み子を育てる親犬は、虎をも恐れず向かっていき、ひなを抱いた鶏は、狸をも恐れず向かっていくの意で、 子への愛のためには弱いものも強くなることのたとえ。
尺蚓堤を穿てば能く一邑を漂わす
『尺蚓(セキイン)堤を穿てば、能(よ)く一邑(いちゆう)を漂わす』
災禍は極めて小さな原因から起こることが多い。
意味:わずかな油断から大事を引き起こすことのたとえ。
(旧八千代市の議事録から)
(旧八千代市の議事録から)
「尺蚓堤をうがてばよく一邑を漂わす」という言葉があるんです。これは私もどういうことかなと思って調べたら、尺蚓というのは、尺というのは1尺2尺の尺ですね──の長さ、蚓というのはむしへんの引くという字です、これはミミズのことなんだそうです。ミミズが堤に穴をほじって入っていったら、今度はそこで穴があいたもんだから、小さな穴からこっちの──、一邑というのは村なんですけれども、その村自身が水浸しになって大洪水になった。結局は、小さなことに油断をしたらまさに大きな災いを引き起こす、そういうことだろうと思います。
目、鏡を失えば則ち以てシュビを正すこと無し, 鬚眉.
目は鏡を失わば、則ち以て 鬚眉 を正 (整) うる無し(韓非子 観行)
めはかがみをうしなわば,もってすなわちしゅびをととのうるなし
目が鏡を失えば、鬚眉 (ひげとまゆ) を整えることができず、身が道を失えば、その迷いを知ることができなくなってしまう。
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