2016年11月1日火曜日

故事成語強化問題 抜粋 問題編

奥に媚びんよりはに媚びよ 
おう に こびん よりは そう に こびよ
 仁や義など、人として生きる為の必要な徳を大切にするよりは、食うために必要なものやお金を大事にするように,ということ

信、豚魚に及ぶ シン トンギヨ ニ オヨブ
誠実な心がつまらない者にも伝わる
信義の力は、言葉や感情の通じないはずの豚や魚にも感情(感動)を伝える事ができますよ。(信義は、偉大なものである。 


鴇羽の嗟き ほうう  なげき
 臣民が征役のために苦労して、その父母を養うことができない嘆き。「詩経」唐風の鴇羽編に時世を風刺した詩があるのでいう


怒猊の石を抉るが如し
どげい の いし を えぐる が ごとし
 文字に筆勢があるたとえ


瓊瑶は少なきを以て貴なりとし、石礫は多きを以て賤しとす
 けいよう は すくなきをもってきなりとし,せきれき は おおきをもっていやしとす 


膏燭は明を以て自ら 
 こうしょくは,めいを以って自らとく 


の独覚  りんゆ の どくかく
 仲間をもたず一人だけで修行する独覚。麒麟(きりん.元来は犀
さい。漢訳者が麒麟と同定)の角が一つであることに喩えていう


誦数以て之を貫く しょうすう以て之これを貫く
 繰り返し読むことで、書物全体の意味を理解することができる


崑山玉を出だし麗水金を生ず 
こんざん ぎょく を いだし れいすい きん を しょうず
 優れた家系や立派な親からは立派な人物や子が生まれること


鷹鳩変ぜず ようきゅう へんぜず
 そのものが持つ本性は隠しようがないたとえ


その2
黙に過言なくに過事なし
もく に  かげん なく, かく  に かじ なし
言葉には十分気を付けなければならないという教え


淑慝旌別して、その門閭を表す
しゅとく を せいべつ し,その もんりょ を あらわす
良し悪しを分けて、それを門に表す


觥飯壷飧に及ばず
こうはん は こそん に及ばず
「觥飯」は、盛大なごちそう。「壷飧」は、食器に盛った汁かけ飯》 空腹で我慢し切れない時は、時間をかけてつくられる立派なご馳走よりも、粗末でもすぐに食べられる食事の方が優る。火急の際には、整っていなくとも手早い方がよいということのたとえ


韋巣の悔い
いそう の悔(く)い
住居の不安定なための心配のこと。水辺の葦に巣をつくる鳥が、風や水でいつも危険にさらされた生活をしている事からいう

叢蘭茂らんと欲し秋風之を敗る
そうらん 茂(しげ)らんと欲(ほつ)し 秋風(しゆうふう)之(これ)を敗(やぶ)る
立派な人物が小人に邪魔されて、力を発揮できない

羅綺千箱一暖に過ぎず
らき せんばこ いちだん に すぎず
善い着物がたくさんあっても、着るのは一枚だけである

天涯比隣の若し
てんがい ひりん の 若(ごと)
遠い所にいても心は常に通っていて、隣に住んでいるのと同じように親しく思われる

身を立つるは孝悌を以て基と為す
みをたつるは こうてい を もって きと なす
父母に孝行で、兄によくしたがうこと。「は仁を為すの本」


箕裘の業を継ぐ
ききゅう の ぎょうを つぐ
祖先以来の業を継ぐ、家業を継ぐ


その3
河は委蛇を以て故に能く遠し  
河(かわ)は いい を以(もっ)て故(ゆえ)に能(よ)く遠(とお)し
河は地勢に従って流れるから、遠くまで行くことができる


瓜葛の親   
かかつ の しん
親戚の多く縁つづきのあるたとえ
あきらめのよいこと

得失の儚いことを例えた言葉。
また、失ったものに執着しないことの例え。



蕉鹿の夢 
しょうろく の ゆめ

準鬚を汚す
じゅんしゅ を  けがす
媚びへつらうこと、追従すること


明は以て秋毫の末を察するに足れども而も輿薪を見ず
(めい)は以(もっ)て しゅうごう の末(すえ)を察するに足れども而(しか)も よしん を見ず
動物の毛の先までも見えるような視力をもちながら、車に積んだ多くの(たきぎ)が目に入らない。いくらよい視力があろうと、それを用いなければ役に立たないこと、また、小事に心を奪われて大事を見失うことのたとえ。事柄の甚だしい矛盾



大国を治むるは小鮮るが若し
大国を治むるは しょうせん を に るが若し
大国の政治はあまりせせこましいやり方をしない方が良い


その4
予且の患い
よしょ の わずらい
身分の高い人が気付かれないように出掛けて、不幸な出来事にあうこと。「予且」は人の名前。

蘭摧玉折と為るも蕭敷艾栄と作らず
らんさいぎょくせつ と なるも しょうふ がいえい と ならず
何の取り柄もなく漠然と生きるよりは、潔く死ぬ方が本望である
蘭摧玉折 
  • 賢人や美人などが、その魅力を十分に発揮しないまま、世を去ってゆくこと。本来の意味は、蘭の花が散り、玉が砕け割れること。「摧」はくだける意。
蕭敷艾栄(しょうふがいえい):艾(よもぎ)が繁茂するようにつまらぬ人間となること


鷽鳩 を笑う
カッキュウ ホウ を ワラう
小人物が大人物の行為を笑うたとえ。また、小人物が大人物を 理解し得ないたとえ

夸夫 日影を追う
かふ(こふ) にちえい を おう
己の力を知らずに、大事を企てること

しつこい坊主に檀那が無い 

しつこい 坊主に だんな が ない
しつこい者は人に嫌われる

晋秦の好
しんしん の よしみ
仲間としての固い結びつき
簡単に言えば、政略結婚を意味します。



その5
蒹葭玉樹に倚る
けんか ぎょくじゅ に よる
実力のない者が親類などの意向で分不相応にひきたてられる


 疎懶  情を 懐けば 七歳 蝗損に遇う
たみ そらん の じょう を いだけば しっせい こうそん に あう
人々が熱心に働かないようになると、天 はこれを罰して七年の間虫に農作物を荒らさせる


その6
杞梓 連抱 にして数尺の有るも良工は棄てず  十八史略

きしれんぽう にして 数尺の きゅう 有るも、良工は 棄てず
少しくらいの欠点があっても、全体が良ければ捨てるべきではない


女郎の千枚起請
女郎(じょろう)の千枚 せんまいぎしょう
《女郎は何人もの客に愛情を誓う証文を渡すところから》信用できないことのたとえ。傾城(けいせい)に誠(まこと)なし。


槃特が愚痴も文殊が知恵
はんどく が愚痴(ぐち) もんじゅ が知恵
愚者も修行に励めば、知者と同じように悟りを得るということ。槃特も文殊も釈迦(しゃか)の弟子で、前者は愚者の代表、後者は知者の代表とされる。



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