故事成語③ (新星出版社)で意味の不明な所
ここで扱う故事成語
良賈(りょうこ)は深く蔵(ぞう)して虚(むな)しきが如(ごと)し 人の牛蒡で法事する 舐犢の愛 合羽着て撫でても見たき柳かな まず黍(キビ)を喰らい、後に桃を喰らう 玉を食らい桂を炊ぐ 杵で当たり杓子で当たる 身体髪膚これを父母に受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり 朝鳶に蓑を着よ、夕鳶に笠をぬげ 猫の歯に蚤 白圭のかけたるは尚磨くべし 空谷の跫音
ここで扱う故事成語
良賈(りょうこ)は深く蔵(ぞう)して虚(むな)しきが如(ごと)し 人の牛蒡で法事する 舐犢の愛 合羽着て撫でても見たき柳かな まず黍(キビ)を喰らい、後に桃を喰らう 玉を食らい桂を炊ぐ 杵で当たり杓子で当たる 身体髪膚これを父母に受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり 朝鳶に蓑を着よ、夕鳶に笠をぬげ 猫の歯に蚤 白圭のかけたるは尚磨くべし 空谷の跫音
良賈(りょうこ)は深く蔵(ぞう)して虚(むな)しきが如(ごと)し
人の牛蒡で法事する
(ひとのごぼうでほうじする)
他人の牛蒡ごぼうを材料に精進料理を作り、法事のもてなしをする。他人のものを利用して、自分の義理を済ませることのたとえ。
他人の牛蒡ごぼうを材料に精進料理を作り、法事のもてなしをする。他人のものを利用して、自分の義理を済ませることのたとえ。
舐犢の愛(しとくのあい)
親が子を溺愛することのたとえで、親牛が愛情表現として孔子をなめて可愛がることから。「舐」なめる。「犢」子牛。
合羽着て撫でても見たき柳かな(かっぱきて なでてもみたき やなぎかな)
雨に濡れている柳は良いものだ、合羽を着てでもそばへ行って撫でてみたい・・・
まず黍(キビ)を喰らい、後に桃を喰らう
・先に不味いキビを食べてから甘い桃を食べる。(このほうが余計に桃の美味さが感じられる・・・ということか)
・先に不味いキビを食べてから甘い桃を食べる。(このほうが余計に桃の美味さが感じられる・・・ということか)
玉を食らい桂を炊ぐ(読み:たまをくらい、けいをかしぐ。桂を「けい」と読むのか「かつら」と読むのかは不明)
【食玉炊桂】(しょくぎょくすいけい)
生活の必需品である薪の値段が高級な桂よりも高く、食料の値段が宝玉よりも高い都で生活していく者の苦しみ。
生活の必需品である薪の値段が高級な桂よりも高く、食料の値段が宝玉よりも高い都で生活していく者の苦しみ。
物価の高い都会で生活する苦しさの喩え。
また、地方から都会に出て来て苦学することの喩え。
類:●桂玉之艱●桂玉之地●都門桂玉
出典:「戦国策−楚策」「今令臣食玉炊桂、因鬼見帝」
杵で当たり杓子で当たる(きねであたり しゃくしであたる)
さんざんに当たり散らすことで、何にでも八つ当たりすること。
何にでもやつあたりすること。
八つ当たりすること。
「杵に当たり臼に当たる」とも。
類語として、杵に当たり臼(捧)に当たり。
身体髪膚これを父母に受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり
身体(しんたい)髪膚(はっぷ)これを父母(ふぼ)に受くあえて毀傷(きしょう)せざるは孝の始めなり
朝鳶に蓑を着よ、夕鳶に笠をぬげ(あさとびにみのをきよ、ゆうとびにかさをぬげ)
朝、鳶が鳴くのは雨が降る前触れで、夕方に鳶が鳴くのは晴れる前触れだということ。
猫の歯に蚤(ねこのはにのみ)
【意味】猫が蚤を取ろうと歯で噛もうとするが なかなか捕まえられない、ということから、 不確実なこと、めったに成功しないこと。 また、まぐれ当たりのたとえ。
白圭のかけたるは尚磨くべし
白圭尚可磨
なにげないその一言が、相手を傷つけてしまうことがあります。
言葉は選んで慎重に、失言しないようにしましょう。
禅語にもそれを戒める句があります。
白圭尚可磨
白圭 なお磨くべし、と読みます。
白圭は白く清らかな玉(ぎょく)であるけれども、たゆまず精進して磨くべきである、いわゆる「時々勤払拭」と同じような意味で解釈されがちですが、本来は、五経の「白圭之玷、尚可磨也 斯言之玷、不可為也」からきています。
白圭の欠けたるは、尚磨くべし。この言の欠けたるは、おさむべからず。と読みます。
意味は、白圭の欠けは磨けば元に戻るけれども、失言は取り返しがつかない。大いに言葉は慎まなければならないということです。
茶会で、本来の句の意味をご存知の席主がこの「白圭尚可磨」の一行を掛けられたら、うかつにはしゃべれません。
でも、もっぱら前者の意味で使用されていますから、そんなに気にしなくてもいいかも。 直心軒お茶三昧 より
出典:『詩經』大雅の抑の篇
原文:「白圭之〓(王占)、尚可磨也、斯言之〓(王占)、不可為也。」
読み:白圭の(王占)けたるは、なお磨くべし、この言の(王占)けたるは、為(おさ)むべからず
意味:
白い玉の欠けたのは、また磨けばいいが、言葉を誤ると改めようがない
珪(けい);圭の古字。玉。〓(王占)(てん);欠ける。玉のきず。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1335364423
空谷の跫音(くうこくのきょうおん)
空谷の跫音とは、退屈でさびしい暮らしを送っているところに、思いがけなく人が訪れたり、嬉しい便りがきたりすること。
https://kanjifirst.blogspot.com/2020/01/blog-post.html
漢字検定 採点 変だ! 怒怒怒!! 令和2年1月20日
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