1.【丱角】より学に志が有った。 【カンカク】
⇒【カンカク】=①昔の子どもの髪型の一つ。あげまき。つのがみ。②幼い子ども。
「丱」の読みは、「カン、ケン、あげまき」。
他の熟語は、
[丱女]カンジョ 髪をあげまきに結った幼女。
[丱童]カンドウ 髪をあげまきに結った幼い子ども。
[丱女]カンジョ 髪をあげまきに結った幼女。
[丱童]カンドウ 髪をあげまきに結った幼い子ども。
2.【関雎】の楽しみを享受する。 【カンショ】
⇒【カンショ】=、「詩経」の篇名で、周の文王とそのきさきの穏やかな愛情をうたったもの。
「雎」の読みは、「ショ、みさご」。四字熟語として、
[関雎之化]カンショのカ 関雎の詩の教化。夫婦の間が和やかで、家庭がうまくいっていること。
3.【卓犖】不羈の論を作して名声を得た。 【タクラク】
⇒【タクラク】=高くぬきでる。非常にすぐれていること。
「犖」の読みは、「ラク」。まだらうし、すぐれるの意。
他の熟語は、
[犖确]ラクカク 山に大きな石がたくさんあり、その一つ一つが目立つさま。
[犖确]ラクカク 山に大きな石がたくさんあり、その一つ一つが目立つさま。
4.容易なことで落ちる【賊寨】ではない。
⇒【ゾクサイ】=賊のたてこもっているとりで。賊軍の占拠している要塞。
「寨」の読みは、「サイ、とりで」。同義語は、砦(サイ)、塞(サイ)。
5.非望を【覬覦】するの愚を犯していた。 【キユ】
⇒【キユ】=下の者が上のことをのぞむ。身分不相応なことをのぞむこと。
「覬」、「覬」ともに身分不相応なことをねがう意。
「覬」の読みは、「キ、のぞ‐む」。
「覦」の読みは、「ユ」。のぞむ、ねがうの意。
【覬覬 の例文】
東洋当面の問題は、科学だと何度も繰りかえして言っていた。日本の飛躍も、一群の蘭医に依よって口火を切られたのだと言っていた。一日も早く西洋の科学を消化して列国に拮抗
きっこうしなければ、支那もまた、いたずらに老大国の自讃に酔いながら、みるみるお隣りの印度インドの運命を追うばかりであろう。東洋は古来、精神界においては、西洋と較べものにならぬほど深く見事に完成せられていて、西洋の最もすぐれた哲学者たちが時たま、それをわずかに覬覦きゆしては仰天しているという事も聞いているが、西洋はそんな精神界の貧困を、科学によって補強しようとした。科学の応用は、人間の現実生活の享楽に直接役立つので、この世の生命に対する執着力の旺盛おうせいな紅毛人たちの間に於いて異常の進歩をとげ、東洋の精神界にまで浸透して来た。日本はいち早く科学の暴力を察して、進んで之これを学び取り、以て自国を防衛し、国風を混乱せしめる事なく、之の消化に成功し、東洋における最も聡明な独立国家としての面目を発揮する事が出来た。科学は必ずしも人間最高の徳ではないが、しかし片手に幽玄の思想の玉を載せ、片手に溌剌はつらつたる科学の剣を握っていたならば、列国も之には一指もふれる事が出来ず、世界に冠絶した理想国家となるに違いない。清国政府は、この科学の猛威に対して何のなすところも無く、列国の侵略を受けながらも、大川は細流に汚されずとでもいうような自信を装って敗北を糊塗ことし、ひたすら老大国の表面の体裁のみを弥縫びほうするに急がしく、西洋文明の本質たる科学を正視し究明する勇気無く、学生には相も変らず八股文はっこぶんなど所謂いわゆる繁文縟礼はんぶんじょくれいの学問を奨励して、列国には沐猴而冠もっこうにしてかんすの滑稽こっけいなる自尊の国とひそかに冷笑される状態に到らしめた。
6.九天の【雨潦】一時に降るかと思われた。
⇒【ウロウ】=雨が降ってできた水たまり。雨による出水。
「潦」の読みは、「ロウ、にわたずみ」。
他の熟語は、
[潦水]ロウスイ 雨が降って、庭などにたまったたまり水。にわたずみ。
[潦草]ロウソウ 投げやりで、そそっかしいこと。
[潦倒]ロウトウ 老衰して張りをなくしてだれたさま。落ちぶれるさま。
[庭潦]テイロウ 庭のたまり水。
[旱潦]カンロウ ひでりと、大雨。▽「潦」は、長雨。
いさら‐みず【細小水・水潦・潦水】 少しあふれこぼれ出る水。
[潦水]ロウスイ 雨が降って、庭などにたまったたまり水。にわたずみ。
[潦草]ロウソウ 投げやりで、そそっかしいこと。
[潦倒]ロウトウ 老衰して張りをなくしてだれたさま。落ちぶれるさま。
[庭潦]テイロウ 庭のたまり水。
[旱潦]カンロウ ひでりと、大雨。▽「潦」は、長雨。
いさら‐みず【細小水・水潦・潦水】 少しあふれこぼれ出る水。
7.識者の【嗤笑】を招きかねない。
⇒【シショウ】=あざけりわらう。
「嗤」の読みは、「シ、わら‐う」。
他の熟語は、
[嗤誚]シショウ あざけりなじる。▽「誚」は、それとなく人を批判すること。
[嗤詆]シテイ わらいそしる。▽「詆」は、そしる。
[嗤鄙]シヒ あざわらって卑しむ。
[嗤誚]シショウ あざけりなじる。▽「誚」は、それとなく人を批判すること。
[嗤詆]シテイ わらいそしる。▽「詆」は、そしる。
[嗤鄙]シヒ あざわらって卑しむ。
8.殿には【上廁】の際にも護衛がついた。
⇒【ジョウシ】=便所に入ること。
「廁」の読みは、「シ、かわや」。
他の熟語は、
[溷廁]コンシ 便所。かわや。
[雑廁]ザッシ いろいろなものが入りまじる。▽「廁」は、そばにくっつく。
[溷廁]コンシ 便所。かわや。
[雑廁]ザッシ いろいろなものが入りまじる。▽「廁」は、そばにくっつく。
9.【髫齔】よりして大器の片鱗を窺わせた。
⇒【チョウシン】=七、八歳の子どものこと。▽「齔」は、歯の抜けかわること。
「髫」の読みは、「チョウ、うない」。「たれがみ。うなじのあたりまで垂れさがっている、子どもの髪。」の意。
他の熟語は、
[髫歯(齒)]チョウシ 垂れ髪の年頃。いとけない者。▽「歯」は、年齢。
[髫髪(髮)]チョウハツ うない子どもの垂れ髪。子ども。幼児。
[垂髫]スイチョウ 子どものこと。▽おさげ髪をたらしていることから。
【黄髪垂髫】(こうはつすいちょう) 老人の黄色に変じた髪と、幼児のおさげ髪。老人と幼児のこと。
「齔」の読みは、「シン」。歯が抜けかわる、歯の抜けかわる頃の子ども、の意。
[髫歯(齒)]チョウシ 垂れ髪の年頃。いとけない者。▽「歯」は、年齢。
[髫髪(髮)]チョウハツ うない子どもの垂れ髪。子ども。幼児。
[垂髫]スイチョウ 子どものこと。▽おさげ髪をたらしていることから。
【黄髪垂髫】(こうはつすいちょう) 老人の黄色に変じた髪と、幼児のおさげ髪。老人と幼児のこと。
「齔」の読みは、「シン」。歯が抜けかわる、歯の抜けかわる頃の子ども、の意。
熟語は、
[齔童]シンドウ 乳歯が抜けかわって永久歯になる年頃の子ども。七、八歳の子ども。
[齔童]シンドウ 乳歯が抜けかわって永久歯になる年頃の子ども。七、八歳の子ども。
10.【糧餉】が乏しくなった。 【リョウショウ】
⇒【リョウショウ】=糧食。かて。かれい。
「餉」の読みは、「ショウ、かれいい」。
他の熟語は、
[餉遺]ショウイ 食べ物をおくること。おくり物。
[餉饋]ショウキ 食糧をおくり届けること。軍隊の食糧。兵糧。また、食糧。
[餉給]ショウキュウ 兵糧をおくり届ける。兵士に配給する食糧。軍隊の給与。
[餉遺]ショウイ 食べ物をおくること。おくり物。
[餉饋]ショウキ 食糧をおくり届けること。軍隊の食糧。兵糧。また、食糧。
[餉給]ショウキュウ 兵糧をおくり届ける。兵士に配給する食糧。軍隊の給与。
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