漢検1級 25年第1回 読み取り の問題文自体が難解なものを自分なりに調べた
25年第1回 読み
2) 委蛇として隈澳に傍う(そう)
。
わいいく
奥
澳
燠
墺 漢検なし
礇 〃
隩
奥は意外にトラップ漢字だった。
奥はイクとも読む。しかし、漢検ではこの音読み採用していない。
奥はオウという読みだけしかない。なぜか分からない。
奥は偏が付くと、イクという音読み。すべてイク。
さらに、澳は音訓異義異読で、イク=くま。オウ=おき。
隈澳とは、湾曲して入りこんだ水際。なので文章はヘンです。委蛇が、湾曲しているという意なので。
ぐにゃぐにゃっと水際に沿っている。という文意だが、何が沿っているか不明。
おまけ、襖(ふすま)だけは、オウ。
15)風声鶴唳を以て勍敵となす
16) 蕈中の奇は松茸に若くは莫し。
しんちゅう
意味は、キノコの中ではマツタケが最高若くは莫しとは、「及ぶのはない」という最上級の言い回し。
当て字
20−① 香蕈
15−① 〃
しいたけ
覃(たん)という読みが多いが、草冠、竹冠は違うというトラップ
簟席=テンセキ
奇譚=キタン
潭=たん
鐔=たん
蔬中の奇は蕈に如くは莫し。蕈中の奇は松に如くは莫し。松中に又た釘有り、笠有り、傘有り。柏木如亭の「詩本草」
「蕈」は「きのこ」。音読みは「シン、ジン」ですが難しい。「香蕈」(コウジン=香蕈シイタケ)、「松蕈」(ショウジン=松茸マツタケ)。「きのこ」には「茸」「菌」も。「蕈中」は「シンチュウ」と読ませている。次の「松」は「マツタケ」のこと。
17)腥羶(せいせん)の窟に 交臂(こうひ)抒情(じょじょう)せざるなり。
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将軍の唱えた再建の三原則「都市解体」「農工一体」「簡素生活」を知り、なかでも「簡素生活」、
これは墨子(節用)、老子(知足)、顔回・原憲(貧楽)、墨・道・儒のミックスで、かつ私の理想
とする生き方である、于孔兼が洪自誠の著書『菜根譚』に贈った題辞に通じるものだと直感した。
ここで紹介する于孔兼の隠棲は、まさに西山での将軍の生活そのものを描いているように思える。
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■菜根譚題詞 - 三峰主人 于孔兼
逐客孤踪(ちくかくこそう)し、蓬舎に屏居(へいきょ)して、方以内の人と遊ぶを楽しみ、
方以外の人と遊ぶを楽しまざるなり。
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妄(みだ)りに千古の聖賢と、五経の同異の間に置辯(ちべん)するも、
妄りに二三の小子と、雲山変幻の麓に浪跡せざるなり。
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日に漁父、田夫と、五湖の浜(ひん)、緑野(りょくや)の[土幼](おう)に朗吟唱和して、
日に刀錐(とうすい)を競い升斗を栄とする者と、冷熱の場、腥羶(せいせん)の窟に
交臂(こうひ)抒情(じょじょう)せざるなり。
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間(まま)、濂洛(れんらく)の説を習う者有らば、之を牧(やしな)い、
竺乾(じくけん)の業を習う者は、之を闢(ひら)き、譚天雕竜(たんてんちょうりゅう・談天雕竜)の
辯を為す者は、之を遠ざく。
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此れ以て予が山中の伎倆(ぎりょう)を畢(お)うるに足れり。
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■菜根譚題詞 現代語訳(中村璋八・石川力山/講談社学術文庫)
私の生き方は、来客を断りひとりで行き、粗末な家に閉じこもり、儒教を奉ずる人々と遊ぶのを楽しみ、
儒教以外の人々と遊ぶのは楽しまない。
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すぐれた聖人や賢人たちと、むやみに儒教の五経についてその異同を論議することはあるが、
みだりに身近にいる門人達と、変化する雲や山の景色の中を、あてもなく歩きまわるようなことはしない。
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毎日、素朴な漁師や農夫達と、五胡の水辺や緑野の窪地で朗吟し唱和したりするが、
毎日、わずかな利益を争い、わずかな俸給を名誉とするような人達とは、
冷熱のすさまじい役人の世界や、互いに奪い合うなまぐさい俗世間で、仲良く付き合おうとはしない。
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時折、宋の儒者達の道学を習おうとする者があれば、これを育て養い、仏教の教えを習う者には、
その間違いを指摘して導いてやり、大言壮語する嘘つき連中はこれを遠ざける。
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このような生活態度は、私の山林における生き方を全うするのに十分である。
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せい‐せん【×腥×羶】
1.
なまぐさいこと。
ぎょ‐げんき【魚玄機】
[844ころ~871ころ]中国、唐代末の女流詩人。長安の人。字(あざな)は蕙蘭(けいらん)・幼微。詩文の才能で有名になり、女道士となったが、召使いの女を殺して死刑になった。森鴎外の小説「魚玄機」の主人公。
今弟の語
ことば
を聞いて、小婢
しょうひ
の失踪したのと、土穴に腥羶
せいせん
の気があるのとの間に、何等かの関係があるように思った。そして同班の卒数人と共に、
すき
を持って咸宜観に突入して、穴の底を掘った。緑翹の屍は一尺に足らぬ土の下に埋まっていたのである。
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20) 好言は口よりし、莠言も口よりすの意味
立派なよい言葉は口から出る物だが、悪い有害な言葉もまた、口から出ること。「好言」よいことば。「莠言」有害な言葉。「莠」水田に生える有害な雑草。
19)気風春日の煦育するがごとし
12)恋愛は人生の秘鑰(ひやく、秘密を解く鍵のこと)なり
恋愛至上主義(れんあいしじょうしゅぎ)とは、恋愛を人間における最高の価値と考える思想・思考形態を指す。
12)恋愛は人生の秘鑰(ひやく、秘密を解く鍵のこと)なり
恋愛至上主義(れんあいしじょうしゅぎ)とは、恋愛を人間における最高の価値と考える思想・思考形態を指す。
日本においては、明治時代の北村透谷の思想が恋愛至上主義のはしりである。北村は、「厭世詩家と女性」で、「恋愛は人生の秘鑰(ひやく、秘密を解く鍵のこと)なり、恋愛ありて後人生あり、恋愛を描き去りたらむには人生何の色味かあらむ」と主張し、恋愛至上主義の立場を鮮明にした。
透谷の思想はニューイングランドから渡ったものであり、キリスト教徒である北村が、恋愛に自由と理想を求めたことがこの言説の背景にあった。
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