2014年4月22日火曜日

平成22年第2回 読み 22B 1 - 10



22年第2回 読み 22B  1 - 10

1) 雨に煙る【遠巒】を望む。  【エンラン】
  
 「巒」の読みは「ラン」。やまなみ、の意。他の熟語は、
【岡巒】(コウラン ) 高い台地と山。「巒」は、囲むようにつながる山々。「烽火被岡巒=烽火岡巒ニ被ル」〔杜甫〕


2)【窓櫺】を射る曙光が離床を促す。 【ソウレイ】

 窓の小さい格子。れんじ。また、れんじ窓。
「櫺」の読みは「レイ、リョウ、れんじ」。他の熟語は、
【櫺子】(レンジ ) 窓や手すりに取りつける格子(コウシ)


3) 善く【舅姑】に仕えた。  【キュウコ】

 妻の立場から、夫の父母。しゅうとと、しゅうとめ。〈類義語〉姑舅(コキュウ)
「舅」の読みは「キュウ、しゅうと」。


4)【警柝】が場内に鳴り響いた。  【ケイタク】

 注意をうながしたり、時刻を知らせたりするために打つ拍子木。
*明暗〔1916〕〈夏目漱石〉「注意を一点に纏めようとする警柝(ケイタク)の如に聞こえた」( 日本国語大辞典)
「柝」の読みは「タク、き」。「析」は別字。他の熟語は、
【柝撃】(タクゲキ ) 夜警のたたく拍子木の音。


5)【羸馬】に再び鞭を呉れる。  【ルイバ】

 やせ衰えた馬。「羸」の読みは「ルイ、つかれる、よわい」。書くのが大変な漢字ですね。
他の難しそうな熟語を見ると、
【羸瘠】(ルイセキ )=羸脊。つかれてやせる
【羸餒】(ルイタイ ) ぐったりとつかれて飢える。
【羸犢】(ルイトク ) つかれた子牛。


6) 春風に紅の【巾幗】が翻る。  【キンカク】

【キンカク】=女の髪飾り。「幗」の読みは、「カク、かみかざり」。



7) 【嘖嘖】たる世評に眩惑された。   【サクサク】

【サクサク】=しきりに舌打ちしてほめるさま。中国ではほめるときにも舌打ちをする。
「嘖」の読みは、「サク、さけぶ、さいなむ」。

四字熟語では、
【好評嘖嘖】=評判がよく、人々からほめそやされるさま。



8)【粉齏】せられて址だに留めなかった。  【フンセイ】

【フンセイ】=こなみじんにすること。 
「齏」は「韲」と同じ異体字。読みは「セイ、サイ」。
したがってフンサイでもOKかな?まずは使わない熟語だろう。

「址」は「し」「あと」と読みます。 




OCTAVE http://octave.blog.eonet.jp/default/2011/06/post-8ec4.html
 
「粉齏(せいふん)せられて址(あと)だに留(とど)めなかった」という文章が出てきた。「粉齏」を辞書で調べると、「こなごなになること。こなみじんになること。」と出てきた。
 さらに、「齏」を調べると、「(1)あえもの (2)くだく (3)あえる」と出てきた。ここでは、(2)の「くだく」という意味だと思った。全体の意味は、「原形を留めないほど、こなごなになった」という意味かな。

 
許容

周辺の漢字

韮の許容字が韭(にら)


露蒿里
One On Oneより



9) 家訓を定めて子孫を【提撕】する。  【テイセイ】

【テイセイ】=後輩や後進の者を教え導く。
「撕」の読みは「セイ、シ」。意味は「さく。ばらばらに引きさく。さとる。さとす」。
熟語は、この熟語のみ「子孫を提撕する」と覚えておけば十分だろう。




【ソウレイ】=しもべ。けらい。「」の読みは「ソウ、くろ」。
熟語の少ない漢字のようだ。

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謝辞
 このブログは、自分のお勉強のために作ったものです。あちらこちらのホームページやブログから気に入った記事をコピーペーストとして作ったものです。作る過程で非常に勉強になりました。

 とにかく分からないことだらけですので、自分なりに大量にいろいろな記事を使っております。それらの記事をお書きになった各位には本当に感謝しております。

 特に新潟漢字同好会様のブログ http://nkd-dogu.blogspot.jp の記事を多く参考にさせて戴きました。改めて感謝申し上げます。
 また、One On One 様、めざせ漢字検定一級 様、 漢字の大海 様 などの記事も要所要所で使わせて頂きました。感謝申し上げます。

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