2014年4月17日木曜日

平成23年 第1回 読み取り 3の3 (21 - 30)


平成23年 第1回 読み取り 33 (21 - 30)

21)【衵】姿の童女が現れた。【あこめ】

「衵」の読みは「ジツ、あこめ」。意味は「柔らかいふだん着。婦人のはだぎ」。熟語は、
【衵服】(ジップク ) 婦人のはだぎ。



22) 軈て学頭に【陞】せられた。【のぼ】

「陞」の読みは「ショウ、のぼる」。熟語は、
【陞叙】(ショウジョ ) 官位・地位の等級をあげる。また、それがあがる。

熟語の読み 一字訓 ③コ





やがて ×軈て/頓て】
[副]
あまり時間日数がたたないうちに、ある事が起こるさま、また、ある事態になるさま。そのうちに。まもなく。じきに。「日が暮れる」「東京へ出てから、軈て三年になる」

それにほかならない。まさに。とりもなおさず。「自尊の念は軈て人間支持しているもので」〈露伴・プラクリチ〉

そのまま。引き続いて。「山の仕事をして、軈て食べる弁当が」〈左千夫野菊の墓〉「(道真ガ大宰府ニ流サレテ)かしこにてうせ給へる」〈大鏡・時平〉

時を移さず。ただちに。すぐさま。「軈て具して宮に帰りて后に立てむ」〈今昔・三一・三三〉
「軈」は国字



23) 場末の往来はひどく【濘】っていた。【ぬか】

「濘」の読みは「ネイ、ぬかる」。熟語は、
【泥濘】(デイネイ ) 泥の深いぬかるみ。



24)【備】にその由を告げる。【つぶさ】



25) 愛用の【檋】を手入れする。【かんじき】











26) 進退谷まって自ら【刎】ねる。【は、くびは】



27)【鷽】が囀る。【うそ】

さえず・る     〔さへづる〕     【×囀る】(音)テン (訓)さえず(る)   

[動ラ五(四)]《「さいずる」の音変化》
1 小鳥がしきりに鳴く。「カナリアの―・る声」《季 春》「―・るも帰りがけなる小鳥かな/浪化」
2 口数多く早口でしゃべるのを軽蔑していう。ぺちゃくちゃしゃべる。「よく―・る女の子だ」
3 地方の人や外国人などが耳慣れない言葉でしゃべる。「そこはかとなく―・るも、心の行く方(へ)は同じこと」〈源・須磨〉
[可能]さえずれる







28) 剣を【扣】えて清歌す。【ひか】

」の読みは「コウ、ひかえる、たたく」。熟語は、
【扣制】(コウセイ ) ひき止める。おさえとどめる。
【扣除】(コウジョ )=「控除」 









29) 俗を斉え弊を【拯】い民嘉せざるなし。【すく】

」の読みは「ジョウ、すくう」。熟語は、
【拯救】(ジョウキュウ ) すくいあげて助ける。『拯恤(ジョウジュツ)



 



「ゾクオトトノエ」「ヘイヲスクイ」「タミヨミセザルナシ」
と読みます。

意訳すれば、
世の人のあり方をきちんとさせ、わるいところがよくなるようにしたので、誰一人としてそれ(政治)を歓迎しない者はなかった。
 

よみ・する3 【▼嘉する・▽好する】
(動サ変) 
[文]サ変 よみ・す 
〔補説〕 「よみ」は形容詞「良し」の語幹に接尾語「み」の付いたもの
よしとする。ほめる。
其厚意(こころ)を―・し、情を掛て使ひけるが〔出典: こがね丸(小波)〕
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&stype=1&dtype=0&dname=0ss&...

30) 王兼金一百を【餽】るも受けず。〈孟子〉【おく】

「餽」の読みは「キ、おくる」。

①まつる 死者の霊に食物を供えてまつる
②おくる 食物や金品を送る

熟語は、
【餽歳】(キサイ ) 世話になった礼として年末におくり物をおくること。歳暮。
【餽遺】(キイ ) 食物や金品をおくること。


原典にあたってみた  河童の川流れ
http://kappanokawanagare.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-59ca.html 

公孫丑篇 十二章①
孟子が、贈り物を受け取ったり受け取らなかったりする、その基準はどこにあるのかを、弟子の陳臻(ちんしん)が尋ねます。


【訓読文】
 陳臻(ちんしん)問いていわく「前日、斉(せい)において、王、兼金一百を餽(おく)りしも受けず。

 宋においては、七十鎰(いつ)を餽られて受け、薛(せつ)においては、五十鎰を餽られて受く。

 前日の受けざりしが是(ぜ)ならば、今日の受くるは非(ひ)なり。
 今日の受くるが是ならば、前日の受けざりしは非なり。
 夫子(ふうし)必ず此(こ)の一(いつ)に居らん」。
 

【現代語訳】
 弟子の陳臻(ちんしん)が尋ねた。「先日、斉(せい)の国で、先生は、王から銀百鎰(いつ)を贈られたのに、固辞されました。

 しかし、最近、宋の国では、七十鎰を贈られて受け取られ、薛(せつ)の国でも五十鎰を贈られて受け取られました。

 もし、先日(斉で)固辞されたのが正しいのならば、最近(宋や薛で)受け取られたのは間違っていることになります。
 もし最近受け取られたのが正しいのならば、先日固辞されたのは間違っていることになります。
 先生のお考えは、必ずこのうちのどちらか一つにあるのでしょう(それを教えていただけませんでしょうか)」。




 この章は、斉の国を離れた後の会話だと思われます。孟子に銀を贈った王は、宣王です。

 この記述から、斉を離れた孟子は、宋、薛と回ったことになります。宋は斉の隣国です。斉は宣王の後を継いだ王が宋を滅ぼして併合します。薛(せつ)は斉の衛星国で、当時、宣王の異母弟であった田嬰(でんえい)の所領でした。田嬰の子が、有名な孟嘗君(もうしょうくん)です。
 兼金は銀のこと、鎰は銀の重さで二十両に相当します。 






謝辞
 このブログは、自分のお勉強のために作ったものです。あちらこちらのホームページやブログから気に入った記事をコピーペーストとして作ったものです。作る過程で非常に勉強になりました。

 とにかく分からないことだらけですので、自分なりに大量にいろいろな記事を使っております。それらの記事をお書きになった各位には本当に感謝しております。

 特に新潟漢字同好会様のブログ http://nkd-dogu.blogspot.jp の記事を多く参考にさせて戴きました。改めて感謝申し上げます。
 また、One On One 様、めざせ漢字検定一級 様、 漢字の大海 様 などの記事も要所要所で使わせて頂きました。感謝申し上げます。

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