平成22年第3回 読み 1の3(1−10)
1) 近代化の波が澎湃として押し寄せた。 ほうはい
■【彭湃】H22-3
(ホウハイ )=澎湃。波があたってくだけるさま。
→「彭」を「ホウ」と読むのんか。ほうか、ほうか。左側のパーツをホウと読むのかなあ。膨張の膨にも同じパーツがあるもんねえ。意味は「ふくれる」ということらしい。他の熟語は・・・
(ホウハイ )=澎湃。波があたってくだけるさま。
→「彭」を「ホウ」と読むのんか。ほうか、ほうか。左側のパーツをホウと読むのかなあ。膨張の膨にも同じパーツがあるもんねえ。意味は「ふくれる」ということらしい。他の熟語は・・・
【彭殤】(ホウショウ )長命と短命。▽「彭」は、堯帝の臣下の長寿者、彭祖のこと。「殤」は、年若くして死んだ者のこと。「斉彭殤為妄作=彭殤ヲ斉シウスルハ妄作タリ」〔⇒王羲之〕
→「ホウハイ」と読む熟語には他には次のようなものがある。
【朋輩】(ホウハイ)・(ホウバイ )身分や年齢が同等である友達。同輩。『朋儕(ホウサイ)・(ホウセイ)・朋儔(ホウチュウ)・朋徒(ホウト)』
【滂沛】(ホウハイ)・(ボウハイ )①雨が盛んに降るさま。「雲飛揚兮雨滂沛=雲ハ飛揚シテ雨ハ滂沛タリ」〔⇒揚雄〕②水のひろびろとしてゆたかなさま。③意気の盛んなさま。「吐滂沛乎寸心=滂沛ヲ寸心ニ吐ク」〔⇒陸機〕④恩沢のあまねく行き渡っているさま。
【滂湃】(ホウハイ)・(ボウハイ )水の勢いの盛んなさま。
【豊沛】(ホウハイ )①話題が豊かでふき出るようにしゃべる。▽「沛」は、いちどにふき出すこと。②地名。漢の高祖劉邦(リユウホウ)が挙兵した地。今の江蘇(コウソ)省沛県。
2)新帝即位の後、奎文大いに興った。 けいぶん
けい‐ぶん【×奎文】
《「奎」は星座の名で、文運をつかさどる星》文物。文学。文教。「―にわかに興る」
二十八宿の一。西方の第一宿。アンドロメダ座から魚座にまたがる一六星をさす。とかきぼし。奎宿。
[人名用漢字] [音]ケイ(漢)
二十八宿の一。文章をつかさどる星座の名。とかき。「奎運・奎宿・奎文」 [名のり]あきら・ふみ
《「奎」は文教をつかさどるといわれる星の名》学問の気運。学問や文芸が発達する勢い。文運。「―大いに興る」
《「奎」は文章をつかさどる星座の名》天子自らが書いた文書。また、転じて、文章。
朝鮮、李朝時代に歴代諸王の御製・真影などを保管するために創設された府。後にソウル大学などの管理を経て、現在は国立の図書館・研究所としてソウルに所在する。
《「奎」は星座の名で、文運をつかさどる星》文物。文学。文教。「―にわかに興る」
3)当今の世態風俗に検覈を加える。 けんかく
■【検覈】H22-3
(ケンカク ) あたって調べて、事実を明らかにする。
→カクがなかなか読めないです。「覈」の意味は、「しらべる。きびしく事実をしらべて明らかにする。」ことだそうです。
したがって、訓読みは「しら-べる」です。
→「覈」の熟語としては、ほかには、
【覈考】(カクコウ )きびしくしらべる。
【覈論】(カクロン )①きびしく議論する。②しらべて評論する。
(ケンカク ) あたって調べて、事実を明らかにする。
→カクがなかなか読めないです。「覈」の意味は、「しらべる。きびしく事実をしらべて明らかにする。」ことだそうです。
したがって、訓読みは「しら-べる」です。
→「覈」の熟語としては、ほかには、
【覈考】(カクコウ )きびしくしらべる。
【覈論】(カクロン )①きびしく議論する。②しらべて評論する。
4)懿旨により一寺が建立された。 いし
いし【懿旨】
太皇太后・皇太后・皇后の命令。
懿
(音読み)「イ」
(訓読み)「よい」「うるわしい」
意味 よい。うるわしい。
ああ。感嘆を表す。
5)いまだ厭飫するに至らない。 えんよ
【厭飫】(エンヨ )
①食べあきる。また、あき足りる。満足する。
①食べあきる。また、あき足りる。満足する。
『厭飽(エンポウ)』②いやがって避ける。あいそをつかす。
→「飫」は「ヨ、あきる」。ヨとはなかなか読めないな。妖艶のヨウと読んでしまいそう。
熟語は、
【飫宴】(ヨエン )酒盛り。宴会。→酔えん宴会と覚えたらどうだろうか?座布団一枚!
→「飫」は「ヨ、あきる」。ヨとはなかなか読めないな。妖艶のヨウと読んでしまいそう。
熟語は、
【飫宴】(ヨエン )酒盛り。宴会。→酔えん宴会と覚えたらどうだろうか?座布団一枚!
【飫聞】(ヨブン )あきるほど聞く。聞きあきる。→よぶんに聞くと覚えてはいかが?座布団持ってけ!
【飫賜】(ヨシ )あきるほど酒や食物をもらう。〔⇒左伝〕
食べ飽きてもエーンヨ。イマイチだなあ・・・。
6)先徳を聿修せんことを庶幾する。 いっしゅう
【聿修】H22-3
(イッシュウ ) 祖先・先人の徳を慕い、それを明らかにしておさめる。▽聿をリズムをととのえることばとして、ここにおさめる意と解する。
⇒「聿」を「イツ」と読みにくい。このパーツを含む漢字には「筆=ヒツ」、「律=リツ」、「津=シン」などがあるため、迷ってしまいませんか?
そのほかの熟語は、
【聿来】(イツライ )そこにやってくる。▽一説に、ともにやってくる。
(イッシュウ ) 祖先・先人の徳を慕い、それを明らかにしておさめる。▽聿をリズムをととのえることばとして、ここにおさめる意と解する。
⇒「聿」を「イツ」と読みにくい。このパーツを含む漢字には「筆=ヒツ」、「律=リツ」、「津=シン」などがあるため、迷ってしまいませんか?
そのほかの熟語は、
【聿来】(イツライ )そこにやってくる。▽一説に、ともにやってくる。
【聿懐】(イッカイ )①心に思う。なつかしがる。▽一説に、「懐」は、人々をなつける。②先王の徳を胸に抱いて、人民を安んずる。
[音]
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イチ
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イツ
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[訓]
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ふで
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のべる
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おさめる
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すばやい
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《意味》
1.
ふで
2.
述べる。修める。
【聿修】いっしゅう
祖先・先人の徳を慕い、それを明らかにしておさめる。
「先人の徳を聿修す」
【聿】ふで
木・竹などの軸の先端に毛をたばねた穂をつけ、それに墨や絵の具をふくませ、手に持って文字や絵をかく道具。
《字源》
筆の形と手。「筆」の初文。
7)一盞の水を所望する。 いっさん
いっ‐さん 【一×盞】
2 1杯の酒や水。また、それを飲むこと。「―を傾ける」「―の水」
8)人馬絡驛たる大逵を往く。 たいき
【大逵】H22-3
(タイキ) 広い路。大道。
⇒「逵」の読みは「キ、おおじ」。なんでキと読むんだろうかねえ。このパーツを持つ漢字でキと読むのはこれくらいじゃないかな。だから出題するのか!そおか、そおか。。。
そのほかの熟語は、
【逵路】(キロ )城壁の中にあって周囲に通じている大きな道路。
(タイキ) 広い路。大道。
⇒「逵」の読みは「キ、おおじ」。なんでキと読むんだろうかねえ。このパーツを持つ漢字でキと読むのはこれくらいじゃないかな。だから出題するのか!そおか、そおか。。。
そのほかの熟語は、
【逵路】(キロ )城壁の中にあって周囲に通じている大きな道路。
人馬絡駅
「人馬絡駅」の意味を教えてください。読書をしているとこの語が出てきました。読みは著者により「じんばらくえき」とふられています。
今で言えば「交通量が多い」というような意味です。
昔は馬が主要な移動手段だったので「人馬」。「絡駅」は人通りなどが絶えない様子です。
(箱根名所)古武士人馬の絡駅たりし往時の宿駅、箱根町全景
((はこねめいしょ)こぶしじんばのらくえきたりしおうじのやどえき、はこねちょうぜんけい)
9)邨醸野肴を一夕の饗応に充てる。 そんじょう
【邨醸】H22-3
(ソンジョウ) 田舎で作る酒。
⇒辞典で「邨」を見つけるのが大変だった。なんと「村」の異体字だった!(引っ掛けられた感じです。) こんな出題するなよ、と、つい思ってしまった。
「屯」を含む漢字は、混沌、噸、瓲、饂飩、魯鈍などがトン(ドン)で、違う読みをするのは純(ジュン)とこの邨(ソン)くらいのもの。(漢字音符字典より)
邨田丹陵(むらた たんりょう、1872年 - 1940年)という日本画家がいて、作品に「大政奉還の図」の作品があるが、この人の名前にこの邨の漢字がある。(Wikiより)
そこで、「邨」を見たら、「邨田丹陵」という画家を思い出し、「邨→むら→村→ソン」と連想してはどうかな、、、?
「大政奉還の図」も見て、忘れないようにしよう。
(ソンジョウ) 田舎で作る酒。
⇒辞典で「邨」を見つけるのが大変だった。なんと「村」の異体字だった!(引っ掛けられた感じです。) こんな出題するなよ、と、つい思ってしまった。
「屯」を含む漢字は、混沌、噸、瓲、饂飩、魯鈍などがトン(ドン)で、違う読みをするのは純(ジュン)とこの邨(ソン)くらいのもの。(漢字音符字典より)
邨田丹陵(むらた たんりょう、1872年 - 1940年)という日本画家がいて、作品に「大政奉還の図」の作品があるが、この人の名前にこの邨の漢字がある。(Wikiより)
そこで、「邨」を見たら、「邨田丹陵」という画家を思い出し、「邨→むら→村→ソン」と連想してはどうかな、、、?
「大政奉還の図」も見て、忘れないようにしよう。
これが「邨(むら)た たんりょう」 が書いた名画です。
奥にいるのが徳川慶喜公ですね。
「邨」は村の正字だそうです(字通)ので、忘れてもまあいいかなどと思わず(誰もそう思ってないか・・・)、しっかり記憶しておきましょう。
奥にいるのが徳川慶喜公ですね。
「邨」は村の正字だそうです(字通)ので、忘れてもまあいいかなどと思わず(誰もそう思ってないか・・・)、しっかり記憶しておきましょう。
10)鹵獲した兵器を使用する。 ろかく
【鹵獲】
(ロカク ) 敵の軍用品などを奪いとる。「鹵獲品」
⇒「鹵」の読みは「ロ、しお、しおち」。
ほかの熟語は、
【鹵掠】(ロリャク ) 奪う。かすめとる。
【鹵莽】(ロモウ)・(ロボウ ) 荒っぽく不注意である。おろそか。粗略。
【鹵簿】(ロボ ) 天子の行列。▽「鹵」は、大型のたて。「簿」は、行列の順序を書いた帳簿。行幸のとき、鹵で行列の前後を警衛し、行列の順序を帳簿にしるすことから。
謝辞
このブログは、自分のお勉強のために作ったものです。あちらこちらのホームページやブログから気に入った記事をコピーペーストとして作ったものです。作る過程で非常に勉強になりました。
とにかく分からないことだらけですので、自分なりに大量にいろいろな記事を使っております。それらの記事をお書きになった各位には本当に感謝しております。
特に新潟漢字同好会様のブログ http://nkd-dogu.blogspot.jp の記事を多く参考にさせて戴きました。改めて感謝申し上げます。
また、One On One 様、めざせ漢字検定一級 様、 漢字の大海 様 の記事も要所要所で使わせて頂きました。感謝申し上げます。
(ロカク ) 敵の軍用品などを奪いとる。「鹵獲品」
⇒「鹵」の読みは「ロ、しお、しおち」。
ほかの熟語は、
【鹵掠】(ロリャク ) 奪う。かすめとる。
【鹵莽】(ロモウ)・(ロボウ ) 荒っぽく不注意である。おろそか。粗略。
【鹵簿】(ロボ ) 天子の行列。▽「鹵」は、大型のたて。「簿」は、行列の順序を書いた帳簿。行幸のとき、鹵で行列の前後を警衛し、行列の順序を帳簿にしるすことから。
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謝辞
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とにかく分からないことだらけですので、自分なりに大量にいろいろな記事を使っております。それらの記事をお書きになった各位には本当に感謝しております。
特に新潟漢字同好会様のブログ http://nkd-dogu.blogspot.jp の記事を多く参考にさせて戴きました。改めて感謝申し上げます。
また、One On One 様、めざせ漢字検定一級 様、 漢字の大海 様 の記事も要所要所で使わせて頂きました。感謝申し上げます。
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