2014年4月13日日曜日

平成24年第2回 読み の意味を把握しづらいもの


7)せい じ  【青磁・青瓷

うわぐすり含まれる還元されて,緑青色あるいは黄みを帯びた青色呈する磁器中国発達し,安南朝鮮日本などに伝わった。




 

9)鏡匳


過去問をしていた。「鏡匳」の音読みが出てきた。「きょうれん」である。漢字音符字典によると、「僉(せん)」のグループで「れん」と読むのは、「匳」「斂」「瀲」の3つである。勉強になりました。

折角なので、1級と準1のハコ漢字を集めてみました。

<ハコ漢字>
筐 :キョウ 四角い竹製のかご
篋 :キョウ 長方形で書物などを入れる竹のはこ
筥 :キョ 米などを入れるのに使う、丸い竹製のかご
笥 :シ 飯や衣服などを入れる四角いはこ (準1)
匣 :コウ ふたがついてぴったりかぶさるはこ
匚 :ホウ 物を入れる四角い箱
匳 :レン 物を集めてしまいこむ容器

筐篋 :キョウキョウ 本箱として用いる竹の箱。
筐筥 :キョウキョ 四角いかごと丸いかご。
筐笥 :キョウシ 手もとに置いて用いる竹製のかご。
篋笥 :キョウシ 書物や衣服などを入れるはこ。
箱筥 :ソウキョ 円形のはこ。
箱篋 :ソウキョウ 長方形のはこ。
筐箱 :キョウソウ 竹製のはこ。
櫃匣 :キコウ ふた付きの大型の木箱。
鏡匣 :キョウコウ 鏡を入れておくはこ。
鏡匳 :キョウレン 鏡や化粧品を入れるはこ。

あと他に「はこ」と読む漢字は、
準1級で函館の「函(カン)」、瓢簞の「簞(タン)」がありますね。

漢字のひととき。~漢字と漢検をもっと楽しむブログ~ より



「はこ」を意味する漢字はかなりたくさん有るようです

函  かん    ふみばこ
箱  そう    大きなはこ
匣  こう    小さなはこ
筥  きょ    物を盛る円形のはこ
笥  し     飯または衣服を入れる竹製の方形のはこ
匪  ひ    方形の竹製のはこ 
匱  き     大きなはこ
匳  れん    鏡や化粧道具のはこ
篋  きょう   書物などを入れる長方形のはこ

箱の文化史を紐解いて見るのも楽しいかもしれませんね


木洩れ日の森から (分館)






11) 饕餮  とうてつ

饕餮(とうてつ、拼音: tāotiè)とは、中国神話怪物。体はで、曲がった角、の牙、人の爪、人の顔などを持つ。饕餮の「饕」は財産を貪る、「餮」は食物を貪るの意である。何でも食べる猛獣、というイメージから転じて、を喰らう、という考えが生まれ、後代には魔除けの意味を持つようになった。一説によると、蚩尤の頭だとされる。
代から代にかけて青銅器玉器の修飾に部分的に用いられる(饕餮文:とうてつもん)。この頃の王は神の意思を人間に伝える者として君臨していた。その地位を広く知らしめ、神を畏敬させることで民を従わせる為に、祭事の道具であるこのような器具に饕餮文を入れたものとされる。良渚文化の玉琮には、饕餮文のすぐ下に王の顔が彫られたものも出土している。そのため、饕餮の起源は良渚文化の栄えた長江流域で崇拝された神だったといわれている。ただし、これらの装飾が当初から饕餮と呼ばれる存在の描写であったという証拠は何もなく、後世に饕餮文と呼ばれているだけである。そのため、中国考古学の専門家である林巳奈夫はこれを「獣面紋」と呼んでいる[1]









 
 15) 識閾 しきいき

「識閾」というのは「意識と無意識の間」のことなので,「識閾下」というのは要するに「無意識」のことです。

「識閾上」というのは意識のことなので,普通は識閾上とは言わずに,そのまま「意識」といいます。

精神分析学が発見した人間の「無意識」は,「意識していない」というのとは違うので,「識閾下」の意味が分かりにくいとすれば,それは「無意識」の概念が理解しにくいということなのではないでしょうか。


「無意識」の正しい意味については,こちらをどうぞ。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1453819779



16) 桑柘(そうしゃ)
    
     桑とやまぐわ。

     北海道拓殖銀行の「拓」とは別の字。
 


24)鞴祭

ふいごまつり【鞴祭】

旧暦11月8日の行事鍛冶・鋳物師・たたら師・白銀屋など,ふいごを使う職人のあいだで行われ,さらに風呂屋・のり屋・石屋など,広く火をたく職人のあいだにも普及していた。この日は天からふいごが降ってきた日だといい,業者はふいごにいろいろのもの,とくにミカンを供えて,これを集まって来る子どもたちにまいてやるふうがあった。京都中心盛んになり,のち江戸に移り,やがて全国的に広まった。その起りについて,知恩院の鎮守賀茂明神祭りに始まるとの説があるが信じ難い。






鞴は昔の金属の精鉄や加工には欠くことのできない、火をおこすための道具で、旧暦の十一月八日には、全国的に、鍛冶屋、刀工、鋳物師などが仕事を休んで稲荷神社に詣で、「鞴祭り」を行いました。
 鞴祭りは京都や江戸で特に盛んで、土地によっては踏輔(たたら)祭りとも呼ばれ、十二月八日や四月八日に行うところもありました。
 鞴祭りには、鍛冶屋や鋳物師だけでなく、彫り物師、風呂屋など火を使う商売の家では稲荷神に詣でてお札を受け、仕事場に貼り、鞴を清めて注連縄を張り、お神酒や餅を供えました。
 鞴祭りのミカンを食べると、風邪やはしかにかからないと信じられていたため、夕方から門前で餅やミカンをまいて近所の子どもにふるまいました。
 もともと農耕の神、食物の神とされていた稲荷が、この場合は鍛冶屋の神とされたのは、穀物の神として祭られていた稲荷が、穀物を調理するための火の神に転じ、さらに、火を操る職業の鍛冶屋の守護神となっていったと考えられています。
 また、稲荷神と鍛冶屋の関係を説明する説話もあります。
 昔、三条小鍛冶宗近という人が刀を鍛えたときに稲荷神が手助けしたという説話や、後鳥羽上皇が刀を鍛えたとき稲荷山の土を使ったという説話等があります。
 江戸の町には「町内に伊勢屋、稲荷に犬の糞」と川柳に歌われるほど稲荷神社の数が多かったのですから、鞴祭りのときのミカンの需要も相当なものだったようです。
 江戸時代に、紀伊国屋文左衛門という商人が嵐をおして紀州(今の和歌山県)から江戸に船でミカンを運び、大きな利益を得たと言われますが、それは江戸の鞴祭りのためのミカンだったのです。

ついでに、たたら という漢字も押さえよう


たたら【踏鞴/蹈鞴】
1. 足で踏んで空気を送る大形のふいご。鋳物師が用いる。
(「鑪」とも書く)1の装置をした砂鉄精錬炉。

踏鞴(たたら)を踏む
たたらを踏んで空気を送る。
勢いよく向かっていった的が外れて、から足を踏む。



25)饅料理
ぬた(饅)
  • タレの一種。例えば、高知県特有の葉にんにく、白味噌、ゆず酢、砂糖から成るぬたはブリ刺身を食べるときによく使われる。
  • (なます)の一種、饅膾(ぬたなます)の略称。現代では一般的に酢味噌で和えた料理を言う。本項で詳述。

ぬた(饅)もしくはぬたなます(饅膾)は、(なます)の一種で、一般的に味噌合わせ調味料で和えた料理。日本の伝統料理、郷土料理の一つ。

ネギワケギなどの野菜類、マグロイカなどの魚類、青柳などの貝類、ワカメなどの海藻類を、酢味噌やからし酢味噌で和えた料理。

味噌のどろりとした見た目が沼田を連想させることからこの名がついた。1603年成立の『日葡辞書』に「Nuta」(饅)の見出しで「Namasu(膾)などを調理するのに用いる一種のソース。または、酢づけ汁(escaueche)。¶Nutanamasu(饅膾)この酢づけ汁で作ったNamasu。[1]」とあり、室町時代末期までに料理として成立していた。

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