2014年4月22日火曜日

平成22年第2回 読み 22B 11 - 20


平成22年第2回 読み 22B  11 - 20


11) 辛辣極まる【詬罵】を浴びせる。  【コウバ】

【コウバ】=悪口をいって、はずかしめる。
「詬」の読みは、「コウ、ク、はずかしめる、はじ」。他の熟語は、
【詬恥】(コウチ ) はじ。恥辱。
【詬病】(コウヘイ ) 口ぎたなく悪口をいってはずかしめる。



12) 【棺椁】に花を供える。  【カンカク】

【カンカク】=内と外と二重になったかんおけ。「棺」は、じかに死体を入れる箱。「椁」は、棺を入れる外箱。
「椁」の読みは、「カク、ひつぎ」。他の熟語は、
【石椁】(セッカク ) 石でつくった、棺の外わく。



13) 峨峨たる【巉巌】を前に凝立する。  【ザンガン】

【ザンガン】=山がごつごつと切りたっているさま。険しい山。
出題文の他の熟語は、
【峨峨】(ガガ ) 山がぎざぎざととがったさま。姿や形がいかめしいさま。
【凝立】(ギョウリツ ) 身動きもせずにたちどまる。『凝佇(ギョウチョ)

「巉」の読みは、「ザン、サン」。他の熟語は、
【巉峭】(ザンショウ ) 山が険しく切りたっているさま。
【嵌巉】(カンザン ) 山が、でこぼこがはげしく険しいさま。





14) 行く手に【倏忽】として氷山が現れた。  【シュクコツ】

【シュクコツ】=時が非常にはやく過ぎるさま。また、時間が非常に短いさま。
「倏」の読みは、「シュク、たちまち」。他の熟語は、
【倏焉】(シュクエン ) 時間が非常にはやく過ぎるさま。たちまち。
【倏然】(シュクゼン ) すばやいさま。さっと。たちまち。



15) 筆跡に何処か【孱弱】なところがあった。  【センジャク】

【センジャク】=ひよわなこと。
「孱」の読みは、「セン、サン、よわい」。他の熟語は、
【孱王】(センオウ) 貧弱な王。
【孱夫】(センプ ) よわい、おくびょうな男。
【孱孱】(センセン ) 軟弱で無力なさま。
【孱顔】(センガン ) 山がやせほそって険しいさま。「顔」は、山の高くかどだった所。
【孱羸】(センルイ ) よわいさま。「羸」は、よわい。『孱弱(センジャク)


16)【喟然】として嘆息する外なかった。 (きぜん)

【キゼン】=嘆息をつくさま。『喟焉(キエン)・喟爾(キジ)
「喟」の読みは、「キ」。あれっ、漢検漢字辞典には訓読みがない。
はあと、息を出す意。他の熟語は、特にない。



17)【嬖臣】の重用が朝政を乱した。 【ヘイシン】

【ヘイシン】=君主の気に入りの家来。
「嬖」の読みは、「ヘイ」。これも漢検漢字辞典には訓読みがない。

 意味は、身分の高い人の身辺に仕える、身分の低い女中。きにいり。身分の高い人の身辺の世話をする身分の低い者で、気に入りの近習(キンジュウ)。男女両方に用いる。「便嬖(ベンペイ)(召使)」「内嬖(ナイヘイ)(気に入りの小姓や近習)

他の熟語は、
【嬖幸】(ヘイコウ ) 君主のそば近くに仕えていて、気に入られ、かわいがられる。また、その者。
【嬖妾】(ヘイショウ ) 気に入りのめかけ。
【倖嬖】(コウヘイ ) 主君のお気に入りの女。愛妾(アイショウ)
【外嬖】(ガイヘイ ) 身内ではなくて、君主の気に入りの臣下。



18)【僉議】する迄もない事である  【センギ】

【センギ】=みんなで相談する。
「僉」の読みは、「セン、みな」。他の熟語は、
【僉謀】(センボウ ) みんなで計画をたてる。



19)【蜂蠆】の毒に犯さるるが如し。 【ホウタイ】

【ホウタイ】=はちとさそり。小さくて恐ろしいもののたとえ。
「蠆」(万の旧字体の下に虫)の読みは、「タイ、さそり」。他の熟語は、特にない。



20) 人皆【七竅】有りて視聴食息す。  【シチキョウ】

【シチキョウ】=頭部にある七つの穴。両目・両耳・鼻・口の穴のこと。〔荘子〕
聖人の胸にあるという七つの穴。比干(ヒカン)が殷(イン)の紂(チュウ)王をいさめたとき、王は聖人の胸には七つの穴があるというからためそうといって比干を殺したという故事がある。〔史記〕

「竅」の読みは、「キョウ、あな」。他の熟語は、
【九竅】(キュウキョウ ) 人体にある九つの穴。口・両眼・両耳・両鼻孔・両便(大小便)の穴のこと。
【空竅】(クウキョウ ) あな。耳・目・鼻・口などのからだのあな。


七竅

しちきょう
 七つの穴。 両眼・両耳・両鼻孔・口。

竅は穴の意。
『荘子』応帝王篇の「渾沌、七竅に死す」の説話。
南海之帝為儵,北海之帝為忽,中央之帝為渾沌。儵與忽時相與遇於渾沌之地,渾沌待之甚善。儵與忽謀報渾沌之德,曰:「人皆有七竅以視聽食息,此獨無有,嘗試鑿之。」日鑿一竅,七日而渾沌死。

 南海の帝を儵と為し、北海の帝を忽と為し、中央の帝を渾沌と為す。 儵と忽と、時に相与に渾沌の地に遇う。渾沌、之を待つこと甚だ善し。儵と忽と、渾沌の徳に報いんことを謀りて、曰わく。 「人皆七竅有りて、以て視聴食息す。此れ独り有ること無し。嘗試みに、之を鑿たん。」と。日に一竅を鑿つに、七日にして渾沌死せり。
http://labo.wikidharma.org/index.php/七竅






謝辞
 このブログは、自分のお勉強のために作ったものです。あちらこちらのホームページやブログから気に入った記事をコピーペーストとして作ったものです。作る過程で非常に勉強になりました。

 とにかく分からないことだらけですので、自分なりに大量にいろいろな記事を使っております。それらの記事をお書きになった各位には本当に感謝しております。

 特に新潟漢字同好会様のブログ http://nkd-dogu.blogspot.jp の記事を多く参考にさせて戴きました。改めて感謝申し上げます。
 また、One On One 様、めざせ漢字検定一級 様、 漢字の大海 様 などの記事も要所要所で使わせて頂きました。感謝申し上げます。

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