2014年4月26日土曜日

平成21年第1回読み② 11-20


平成21年第1回読み② 11-20

11松林の別墅で病を癒やした。  べっしょ



12ひと本の老杉が煢煢と立っていた。  けいけい


13麈尾を手にした導師が語り始めた。  しゅび



14独酌する毎に一甕を尽くした。  いちおう



15浮萍が波間に漂っている。  ふへい


16沈綿卒歳、溘焉として逝く   こうえん

持病がなかなか治らず、にわかに亡くなった、ということです。



※「沈綿」は杜甫の漢詩に使われている言葉で、使用例は

羈旅推賢聖、「沈綿」抵咎鞅

遠い遥かな地への旅を続け賢人聖人のような生活を心がけてきたが、「持病が治らず」旅に出た選択の咎めと禍となることになってしまった。

「卒歳」は、1年を過ごすこと



17世の哂笑を買う。  しんしょう



18已に呶呶を要しない。  どど

××呶】

《「どうどう」の慣用読み
[名](スル)くどくど言うこと。「汝復たする勿れ」〈織田訳・花柳春話〉
[ト・タル][文][形動タリ]くどくど言うさま。「天狗あることを信じてとして其虚偽に非るを妄証する者は」〈津田真道明六雑誌一四〉



19騁望弋猟の事を廃す。  ていぼう

OCTAVEより

「騁望弋猟の事を廃す。」
 漢検分野別精選演習1級に取り組んでいた。「騁望弋猟の事を廃す。」という文章が出てきた。

 「騁望(テイボウ)」を全訳漢辞海で調べると、「景色を思うままに眺める。遊覧する。」
 角川新字源では、「馬をはせて見物に出かける。思う存分ながめる。とくと見わたす。」 

 「弋猟(ヨクリョウ)」を全訳漢辞海でしらべると、「いぐるみで狩をする。」 角川新字源では、「狩をすること。弋は鳥にいい、猟はけものにいう。」 

 従って全体の意味は、「狩をするのを見物することを廃止する。」くらいの意味かな?




20雕琢して朴に復る。   ちょうたく

中国4千年の摩訶不思議 老荘思想を研究中。最近、三国志に凝っている より

明日、列子与之見壺子、立未定、自失而走、壺子曰、追之、列子追之不及、反以報壺子曰、已滅矣、已失矣、吾弗及已、壺子曰、郷吾示之以未始出吾宗、吾与之虚而委蛇、不知其誰何、因以為弟靡、因以為波随、故逃也、然後列子自以為未始学而帰、三年不出、為其妻爨、食豕如食人、於事无与親、雕琢復朴、塊然独以其形立、紛而封戎、一以是終、



●季咸が4回、壺子を占う様子を見ていた列子が、人が変わったようになってしまう。即ち、物事を区別せず(男女も、人間と動物も)自然に随うままに行動して外との交渉も断じて一生を終えたというのだ。



明日、列子が(季咸を)つれて壺子に面会した。
(季咸)は立って(座るところが)定まらないうちに、自失して走って逃げた。
壺子「(季咸を)追え。」
列子は(季咸)を追ったが及ばず、反(帰)って壺子に報じて言った。
「已(すで)に滅した(いなくなった)。已(すで)に見失った。吾()は及びなかった。」



壺子「郷吾示之以未始出吾宗、吾与之虚而委蛇、不知其誰何、因以為弟靡、因以為波随、故逃也」
⇒郷(さき)に吾(私)は[未だ始めから吾が宗から出ないもの](私の本質)を見せた。吾(私)は(自分を)虚(うつろ)で委蛇(周りに自然に随う)にし、(相手が)誰何(何者)だか知らずに、それに従って弟靡を為し(そのままになびき)、それに従って波随を為した(波に随うように漂った)。だから彼は逃げたのだ」

然後(その後)、列子は自ら未だ始めから学問ができたにと為して(家に)帰った、三年(家から)出ないで、妻の為に爨(炊事をし)、豕を食(養)うこと、人を食(養)う如くであった。物事においては与親なく(親しむことなく)、(虚飾を)雕琢(彫り磨いて)して復(ま)た素朴に帰り、塊然として独りその形で立ち、紛(まぎ)れて封戎し(混沌としてとらえようがなく)、一貫して、このようにして(生涯を)終えた。」

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